思考錯誤録

頭でっかちな人間の見た景色

【感想】静かな雨 宮下奈都

「あたしたちは自分の知っているものでしか世界をつくれないの。あたしのいる世界は、あたしが実際に体験したこと、自分で見たり聞いたりさわったりしたこと、考えたり感じたりしたこと、そこに少しばかりの想像力が加わったものでしかないんだから」 主人公…

【感想】ごろごろ、神戸。 平民金子

「神戸、どうなるんかね。良くなってほしいね、と思う。」年末年始に休めなかった分の休暇を取り、神戸に帰った。書店の店頭に平積みされた「ごろごろ、神戸。」。今回の帰省では、この本がいつも手元にあった。 大阪出身で色々な場所を転々として暮らし、ま…

2020年冬クールドラマ、序盤のひとこと感想

◯×は視聴の有無で、横の数字は今ここまで見ているという話数です。評価値ではないです。◯月曜フジ月9 絶対零度 × 過去作見てないので… テレ東ドラマBiz 病院の治し方 未 未見。パラビでそのうちみようと思っているが、初回2時間マジでやめてほしい。クール始…

「麒麟がくる」が来た。⑤斎藤利政vs反齋藤連合、加納口の戦い

⑤斎藤利政vs反齋藤連合、加納口の戦い頼純は母の実家越前の朝倉へ、頼芸、頼次親子は尾張の織田の元へ追放され、崖っぷちの土岐家。1544年に土岐、朝倉、織田、しれっと混ざる近江の六角の連合軍で美濃攻めを行う。ここまではいいのだが、ここから先の展開に…

「麒麟がくる」が来た。④「長井規秀」から「斎藤利政」へ、そして暗躍

④「長井規秀」から「斎藤利政」へ、そして暗躍1530〜33年にかけて、長井長弘を殺して長井規秀(のりひで)となったのちの斎藤道三。じわじわと勢力を伸ばしている。 その一方、終わらない土岐氏の争い。美濃国は、土岐頼武と頼芸(よりのり)の終わらない兄弟喧…

「麒麟がくる」が来た。③油売りの子が「長井規秀」になるまで

③油売りの子が「長井規秀」になるまで長い間、斎藤道三は一代で油売りから美濃国を乗っ取った下克上と言われていて、司馬遼太郎の「国盗り物語」でもそのように描かれた(読んだことはない)。しかし、最近の説では、これは親子二代で行われたのではないかとい…

「麒麟がくる」が来た。②美濃国の支配体制(斎藤道三以前)

②美濃国の支配体制(斎藤道三以前)応仁の乱から、斎藤道三が入り込んでくるまでのあらすじ。かなり入り組んでややこしい話になってます。前述の通り、守護は土岐氏、守護代は斎藤氏、小守護代(ここだけ訂正)は初め石丸氏→後に長井氏。応仁の乱(1467年〜)の時…

「麒麟がくる」が来た。①誰が国の支配者なのか?

大河ドラマが始まりました。美濃国がどうなっていたかを予備知識として調べたので、まとめておきます。①誰が国の支配者なのか?まず、平安時代までは国司(転勤ありの国家公務員の知事って感じ)が各地の行政を担当していた。荘園(私有地)は、荘園領主が管理し…

2019 連ドラまとめ 1月クール

1年通してけっこうな数の連ドラを観たので、まとめておきます。4月クールは完走ゼロのため省略します。まずは1月クールから。朝ドラ まんぷく 安定の大阪制作。塩軍団あたりまですごくよかったけど、捕まってるあたりが中だるみだった感。 月9 トレース 途中…

2019 連ドラまとめ 10月クール

ラスト、この秋のドラマたち。朝ドラ 生田家の朝(緑山家の朝) バカリズム脚本だなあというしょーもない会話が続くホームドラマ。生田家メンバーが好きだったので、途中で変わったのがすごく残念だった。 月9 シャーロック おディーンさんは、この手のやつに…

2019 連ドラまとめ 7月クール

朝ドラ なつぞら 広瀬すず苦手。主人公がまわりの善意につけ込むくせに主人公のおかげで、って言われるタイプだったので、余計にうーんとなった。 月9 監察医 朝顔 一話完結の事件もの。丁寧だけど、テレ朝ともテレ東とも違う空気感になってた。震災の話も、…

【自作曲】【minor crack】until

https://soundcloud.com/user-803032111/until-2until / minor crack久しぶりの新曲ができました。 歌詞が良いと思っています。 歌詞は教え子が書きました。 お聴きいただければ嬉しいです。以下、歌詞です。 - until 明日は必ず来るって どこかの誰かが言っ…

【名古屋旅行】日帰り弾丸名古屋さんぽ

夜行バスにて名古屋へ。7時前着。早朝の名古屋を散歩。名古屋駅から西に向かって歩き、大須観音を目指した。 レトロな橋を渡って伏見から南へ曲がると、派手な格好をした人がたくさん、どこかを目指して歩いていく。その先にあったのは白川公園という大きな…

【もりほんさんぽ】我孫子から柏へ。

ひょんなことから18きっぷを手にしてしまったので、ふらっと我孫子へ。まずは唐揚げそばを食べて腹ごしらえ。久しぶりやけど、変わらずデカいうまい安い。 駅前の案内板をみたら嘉納治五郎の別荘跡があるというので訪ねてみた。雰囲気の良い石段を登ったとこ…

【自作曲】あの夏へ

https://soundcloud.com/user-803032111/anonatsu「あの夏へ」新しい曲です。今回は、詞も自分で書いてます。 編曲も、少しずつ慣れてきたかな?と思いつつも、いざ聴いてみると音の重なりかたとか音量のバランスとか、いろいろ違和感や不満が出てくるもので…

【自作曲】【minor crack】新世界

‪https://soundcloud.com/user-803032111/shinsekai‬新世界 / minor crack教え子作詞、作編曲は自分で新曲です。ピアノなしアレンジなので、そういう意味でも新しい世界をひらきました!以下、歌詞です。 - 新世界 新しい世界が開けた用を足してトイレから出…

【自作曲】キラキラ

https://soundcloud.com/user-803032111/kirakira去年作った曲を、ようやく完成させることができました。今回は、作詞作曲編曲、全て自分でやっています。ピアノ、ベース、ドラム、ストリングスと入れて、この1年間でできるようになったことを詰め込んでつく…

【自作曲】【minor crack】LIMIT

https://soundcloud.com/user-803032111/limitLIMIT/minor crack桜もかなり散ってしまいました。以前作ったメロディに詞をのせてもらって、新しい曲ができました。 いつものように共作です。聴いていただけると嬉しいです!以下、歌詞です。 - LIMIT また僕…

【感想】【演劇】演劇集団キャラメルボックス スロウハイツの神様

舞台 スロウハイツの神様 演劇集団キャラメルボックス @3/28 池袋サンシャイン劇場原作 辻村深月 脚本 成井豊 作家や芸術家のたまごが集まるアパート、スロウハイツの大家で脚本家の赤羽環、過去に自作を模倣した殺人事件が起こり、一度は執筆できなくなった…

【自作曲】【minor crack】Prelude to spring

https://soundcloud.com/user-803032111/prelude-to-springPrelude to spring / minor crack22から1年経ってできたのは、こんな曲でした。 22、PUDDLEに続いて、教え子との共作も3曲目になりました。 (minor crack と付けているときは、教え子との共作です)…

【自作曲】【minor crack】22

https://soundcloud.com/user-803032111/22a22 1年前。 卒業に向けて、クラスで歌を作ろう!ということで、クラスでキーワードを集め、ひとりの子がまとめ、自分がメロディをつくり、完成した歌です。卒業式の日に、みんなで歌ってお別れをしました。練習用…

【感想】DEATH 死とは何か シェリー・ケーガン

「今、もし死んだとしたらキリがいいのではないか?」 30歳の誕生日に思ったことだ。誤解されそうだが、もちろん自殺願望は全くない。 死にたい、と死にたくなくない、は別問題である。まあ、そんな考え自体が、自分は多分あしたもあさっても生き続けている…

【今日の1曲】リップスティック 桜田淳子

「夢はとぎれたのです」筒美京平×ディスコ その1この曲も松本隆・筒美京平。歌い出しはスローだが、そこからテンポアップしていく。 歌謡曲とディスコサウンドの融合という感じの曲調。こういう踊れる曲は大好物なのだ。口紅をモチーフにした、別れの曲で、…

【今日の1曲】赤いハイヒール 太田裕美

「そばかすお嬢さんぼくの愛した 澄んだ瞳は何処に消えたの?」このまま昭和の曲で紹介していくならば、松本隆、筒美京平は外せない。作詞松本隆、作曲筒美京平でヒットした曲はたくさんある。 そして、個人的に好きな曲も。 今日紹介する、太田裕美の赤いハ…

【自作曲】【minor crack】PUDDLE

https://soundcloud.com/user-803032111/puddlePUDDLE/minor crack 久しぶりの新しい曲は、約1年ぶりの共作曲です。 去年クラスで作った卒業ソング以来でしたが、やはり誰かと共同で作るのは楽しかったです。作詞は、卒業した教え子。 友人に編曲をお願いで…

【今日の1曲】九月の色 久保田早紀

「雨の歌は 恋の歌 恋の歌は 別れの歌」久保田早紀=異邦人の一発屋、ということになっているが、ベスト盤を聴いてみると良い曲は他にもたくさんある。この曲は、異邦人のイメージとは離れた曲調だけれども、この前に紹介した「埠頭を渡る風」にも通じる、疾…

【ドラマ】19冬クール ざっくりメモ3

土曜 △みかづき 録画済みで未見。 ○イノセンス この枠は、割と相性悪いが、初回見た感じでは好感触。 役名の苗字は、みんな温泉地。坂口健太郎は、シグナルが良かったので、ちょいと注目中。あとは、趣里も個人的注目の人。和倉が、役に立たない上にぎゃーぎ…

【ドラマ】19冬クール ざっくりメモ2

木金は、録画機能フル稼働。木曜 ○刑事ゼロ 記憶がテーマの刑事ドラマその1 木曜8時は京都ミステリー枠。この枠見るの久しぶりだ。相性は良い枠なのだが、シリーズ物が多いので、なかなか新規参入しづらくて…。 4月から科捜研4クールやるというし、またしば…

【ドラマ】19冬クール ざっくりメモ 1

まず月〜水 少なめなので、録画消化が捗りそうな3日間月曜 ×トレース 2話目リタイア 船越英一郎がうるさすぎ。 事件が重苦しいのに、キャラクターに魅力を感じないので、見ててしんどい。 足を引っ張り合う仕事ドラマは見てて楽しくない。 自分の持ち場でち…

【今日の1曲】埠頭を渡る風 松任谷由実

「ゆるいカーヴであなたへたおれてみたら 何もきかずに横顔で笑って」ドラムを中心とした、リズムの疾走感。 流れていく街灯、渡る風、と詞の中にも疾走感は表れている。 そこに浮かびあがる、「私」と「あなた」の姿。情景描写のスピード感が、ふたりの間の…