思考錯誤録

頭でっかちな人間の見た景色

【今日の1曲】赤いハイヒール 太田裕美

「そばかすお嬢さんぼくの愛した
澄んだ瞳は何処に消えたの?」

このまま昭和の曲で紹介していくならば、松本隆筒美京平は外せない。

作詞松本隆、作曲筒美京平でヒットした曲はたくさんある。
そして、個人的に好きな曲も。
今日紹介する、太田裕美の赤いハイヒールもそんな曲のひとつ。

太田裕美といえば、木綿のハンカチーフがいちばん有名だと思う。
都会へと出て行く男と見送る女性の歌だ。

赤いハイヒールはこの逆で、都会へ出るのは女性。

都会へ出て就職した女性は、希望を胸に赤いハイヒールを買う。しかし、働くうちに赤いハイヒールは壊れ、少しずつ夢を失っていく。
そんな彼女に、見送った男が帰っておいで、迎えにいくよ、と語りかけるサビ。

視点が変わって2人の掛け合いのようになるところも、木綿のハンカチーフと同じつくりになっている。しかし、男が上京するのと女が上京するのでここまでストーリーが変わるのは、時代のせいなのだろうか…。

ストーリーは暗めだが、2人の再会を予感させるからか、最後に救いを感じられる。そういう意味ではこちらの方が木綿のハンカチーフより幸せな歌なのかもしれない。