思考錯誤録

頭でっかちな人間の見た景色

【雑記】24年後の1.17

1月17日。

6歳の自分には、どれだけ大変だったのか実感としてはわからなかったけれど、テレビに映った街並みを見て、とてつもなく怖いことが起きたのだということだけは強く感じた。

身内で亡くなった人もいなかったし、家が壊れてしまったわけでもない。

でも、そこをふるさととする者として、少しでもできることは、と思い毎年なんらかの形で授業の内容として取り上げた。

母校の合唱団が歌う「しあわせ運べるように」を聞かせたこともあった。

今年はそういった機会はなかったが、いつかまた、教員に戻る日がきたとしたら、同じように伝えると思う。

24年経って、元通り、ではなく別の形に生まれ変わった部分も多い街。

当時のままになっているところはもうほとんどないと思うけれど、この時期になると、当時の写真と今の様子を頭の中で並べながら思い出される。

あの日に変わってしまったものは取り戻せなくても、あの日まであったものたちの記憶をできる限り留めておこう。

目の前の当たり前が、今日もそこにあったことに感謝して。