思考錯誤録

頭でっかちな人間の見た景色

【富山旅行】富岩運河水上ライン

明治から昭和にかけて、富山市街地を蛇行していた神通川を真っ直ぐにつけかえた。(氾濫したりして大変だから)

そして元の川だった場所を埋め立てることになり、港から運河を掘って水路を作り、掘った土で埋め立てるという一石二鳥的なアイデアで解決。

車で輸送をできるようになって運河が不要になったし水が汚れて臭いのでもう一回埋め立てることが決まる

小樽運河を手がけた国の偉い人の鶴の一声で保存することに

整備して観光用の水路となる

という運河。

そして、そこを船で行き来するのが富岩運河水上ライン。


乗ったのは北陸新幹線と同じ4年前から運行しているというfugan。

客は自分ひとりの貸切状態。
ガイドさんが一緒に乗って解説してくれることになっているので、独占して色々質問しまくる。

飛騨から水が来ている神通川に、実は立山から水が来ている常願寺川の支流が合流しているとか、富山港からロシアのウラジオストクに向けて、廃車になったクルマが大量に輸出されているとか、鮭が遡上してきて捕まえ放題になったことがあるとか、知らなかったことをたくさん教えてもらった。


運河は海辺の岩瀬浜から富山駅近くの環水公園まで繋がっていて、間には2.5メートルの高低差をパナマ運河と同じように水位をエレベーター式に調整する中島閘門という水門がある。
船に乗って実際に水位が上がっていく様子を見るのはなかなか面白かった。






水門から環水公園までは、橋をくぐるごとに季節をテーマにした木が植えられていたり、ちょっとしたオブジェや遊具、休憩スポットが置かれていて、観光資源としてしっかり整備が進められている。



晴れた時もそうだし、違う季節にもまた訪れてみたいと思えるいい体験だった。